拙誠

つたないながらも誠意があること。

静退以為宝

静退 もって宝となす

静かにして活動のないような姿をとり、また退いて進まないような態度をとる。その時に、真の働きが出てくる。それが君主の道として最上の宝である。

去智与巧

智と巧とを去る

聖人の道というのは、下手な技巧を弄したりはしない。根本は法を公明正大に行うべきであり、術は秘密であればあるほど威力を発揮する。

唇亡歯寒

唇亡びて歯寒し

唇がなくなると歯が寒くなる。互いに補完し合う関係で、片方がくずれると他方も影響を受けること。

虚静無事、以闇見疵

虚静 事無く、闇をもって疵を見る

君主たるものは、虚心の静けさで何事もせずにいて、暗闇の中から臣下の欠点を見ぬくのである。

刑徳

刑と徳。アメとムチ。名君はこの2つの権限をもって臣下を統制する。

工人数々業を変ずれば…

工人 しばしば業を変ずれば則ちその功を失う

職人はあまりしばしば自分の仕事を変えていると、その成績が上がらない。

    自然に随えば…

    自然に随えば、則ち蔵獲も余りあり

    自然に随って耕作すれば、農業の師でない奴婢がやっても、余裕が出るほど収穫が多くなる。何事も自然に従えば、簡単にできるものなのだ。

      信賞必罰

      賞すべき功績のある者は必ず賞し、罪を犯した者は必ず罰すること。賞罰を厳格に行うこと。信賞をもって能力を存分に発揮させ、必罰をもって威厳を明らかにする。

        千丈の隄は・・・

        千丈の隄は螻蟻の穴をもって潰え、百尺の室は突隙の煙をもって焚く

        千丈もの高い堤防も、アリやケラなどの小さな虫の穴のために決壊することがある。また、百尺もの高い家も、かまどの小さな隙間からの火煙がもとで全焼したりする。つまり、大きな問題も小さな油断から生じるのだ。

          人主亦有逆鱗

          人主にもまた逆鱗あり

          竜ののどの下には、逆さまの鱗があり、それに触れると竜は怒り狂うという。人である君主にもそれに似たものがある。

            語以泄敗

            語は泄をもって敗る

            約束事は外にもれるとき失敗する。成そうとする計画は、秘密を固守することによって成就する。

            巧詐は拙誠に如かず

            巧みにいつわって人を欺くよりは、拙くとも誠意のあるほうがよい。

              法勢術

              法・勢・術

              君主が国を治めるために用いるべき3つの技術。法は人民に向けて公開された法制度。勢は権勢。術は君主が密かに用いる技術。

                法不阿貴、縄不撓曲

                法は貴きに阿らず、縄は曲に撓まず

                法の適用にあたって、身分の高い人だからといって、おもねって曲げてはならない。大工は、木が曲がっているからといって、その墨縄を曲げることはしない。

                  矛楯

                  矛盾

                  前後のつじつまが合わないこと。 両立しないこと。