拙速

まずくとも素早くやること。戦争においては巧久(巧みだが長期戦になること)の事例は見ない。

    先勝

    先ず勝ちて而る後に戦う

    勝利する軍とは勝利する態勢を整えてから戦いを始める。一方で、敗北する軍隊とは、先ず戦いを挑んでから勝利を求める。

      多算勝

      算多きは勝つ

      勝ち目が多ければ勝つ。勝ち目が少なければ負ける。

        囲師ニハ必ズ闕ク

        囲師には必ず闕く

        包囲した敵軍には必ず逃げ口をあけておき、進退窮まった敵をあまり追い詰めてはならない。これが戦闘を行う場合の原則である。

        詭道

        戦争とは詭道(正常な方法に反したやり方)である。

        奇正

        奇正の環りて相い生ずるは
        環の端毋きが如し

        奇法と正法とが巡りながら生じていくさまは、まるで丸い輪に始まりと終わりがないようである。

        九変之利

        九変の利

        九種類の臨機応変に対処することの利益。

        呉越同舟

        互いに憎み合う仲であっても、一緒に同じ船に乗って川を渡り、途中で大風に遭った場合には、密接に助け合う関係になり得るもの。

        実を避けて虚を撃つ

        敵が備えている実の所を避け、隙のある虚の所を攻撃する。

        利害を雑う

        知者の慮は必ず利害を雑う

        智者の考えというものは、一つの事象に対して必ず利と害とをまじえ合わせて考える。

          難知如陰

          知り難きこと陰の如し

          軍の態勢の知りにくいのは、暗闇の中のようである。

            養生

            陽を貴びて陰を賤しみ、生を養いて実に処る

            日当たりの良い所を貴んで、日当たりの悪い所は避け、兵士の健康に留意し、水や草など補給物資の豊かな場所にいる。

              五事

              戦争の際に推し量るべき5つの事柄。道とは考え方や道義。

                五事

                天とは天候など自然界のめぐり。

                  五事

                  地とは土地の状況。

                    五事

                    将とは人材。

                      五事

                      法とは法規や軍制。

                        雷震

                        動くこと雷震の如し。動くときは雷鳴のように激しく動く。